日英交流400年:「三浦按針」演劇など、記念のイベント続々−−英で民間グループ

 【ロンドン坂井隆之】日英の交流が始まってから今年で400年を迎えるのを記念し、両国の企業・団体で作る民間グループが10日、英国内で各種イベントを開催すると発表した。日本に漂着した英国船員で徳川家康の顧問も務めたウィリアム・アダムス(三浦按針)を題材にした演劇や、江戸時代の絵画など日本文化を紹介する展覧会などを開き、日英交流の歴史を再確認する。  日英関係をめぐっては、英国王ジェームス1世(在位1603〜1625年)が1613年、江戸幕府を開いた徳川家康に初めて書簡を送り、二代将軍秀忠が返礼したことが最初の政府間の交流とされる。その後、幕府の鎖国政策で関係は途切れたが、幕末に国交を樹立し、現在も友好関係が続いている。  英国の王立武具博物館とロンドン塔には秀忠が国王に贈った甲冑(かっちゅう)が現在も保存され、一連のイベントでは一般に知られていない交流史についての講演も開かれる。日本のアニメなども紹介する予定で、主催団体「ジャパン400」のウィリアム・ホースリー代表は「イベントを通じて、日本文化への理解を深めたい」と意気込んでいる。 link to original article